皆さん音楽は好きですか。僕はとても好きです。
音楽が好きなら一度はレコードに興味を持つのではないでしょうか。僕はそうでした。
しかしなんとなく敷居の高そうなレコードもイメージもあると思います。
そこで僕が入門用に買ってみたION AudioのVinyl Transportについてご紹介しようと思います。
結論から言うと、レコードに興味があるならまずはこれから入ってみれば間違いないです。
レコードの魅力
音楽もサブスクやデジタル配信で聞くのが当たり前ですが、それに逆行するように近年レコードの売上は伸び続けています。
アナログレコードの売上は、近年増加しており、2023年には1989年以来34年ぶりに60億円を超えました。2024年も前年比で売上は伸びており、アナログレコードブームが継続しています。
2023年年間の音楽ソフト生産金額は9%増の2,207億円、アナログ生産金額は45%増で34年ぶり60億円超え | Musicman日本レコード協会は1月26日、同協会加盟全社の集計による2023年年間(1月~12月)の音楽ソフト生産実績を発表した(同協会会員社が受託した非会員社の販売受託分を含む)。 2023年年間(1月~12月)の音楽ソフト(オーディオレコード・音楽...
レコードの魅力はいくつかあると思いますが、僕は大きく3つだと思います。
エモさあふれる高音質
まず真っ先に浮かぶのはこれではないでしょうか。
針を落としたときの「ボッ」という音、かすかに混じる針のノイズ、どことなくノスタルジックな雰囲気にさせてくれますよね。
しかし、決して音質が悪いのかというと実は全く逆です。
CDや配信音源はデジタル情報で音楽を収めていますが、録音や編集が非常に容易である一方で、一定以上の周波数はカットされてしまいます。
レコード盤に溝を刻んで連続的に録音するアナログの手法では、デジタルには含まれない帯域の周波数も含まれています。
そのため、アナログレコードはデジタルで録音された音源よりも豊かで響きになると言われています。
アルバムを通して聞くという体験
AppleMusicなどを代表するサブスク配信で音楽を聞く時、アクセスの容易さからどうしても曲単位で聴いたり、たくさんアーティスが入ったプレリストで聴きがちではないでしょうか。
しかし、本来アルバムというのはそのアーティストが曲順まで意図して設計しているはずです。
アナログレコードは一度再生すると簡単に次の曲に飛ばしたり、ましてやシャッフルで再生することができません。
そのためアルバムを一枚通してじっくり聞くことになります。
アーティストの意図した曲順でアルバムを通して聴く。僕はこの体験がたまらなく好きです。
ジャケットも含めた総合的な作品

アナログレコードはその大きさや紙の質感ならではのアートワークも大きな魅力です。
並べて飾りたくなる魅力があります。
ION Audio Vinyl Transportについて
ここからは僕が入門用で買ったION Audio Vinyl Transportについてご紹介します。
ION Audioは(アイオンオーディオ)はイギリス・カンバーランドに本拠地を構える楽器・音響機器ブランドです。
ユニークなデザインや、遊び心溢れた機能の製品が特長です。
ION Audio Vinyl Transportも実にユニークで、その見た目がこちらです。


まるでスーツケースのような見た目で、蓋を閉じれば簡単に持ち運べます。
それがTransportという名前の由来なのでしょう。
この商品はバッテリーとスピーカーを内蔵しており、充電さえしてあればあればどこでもすぐに再生が可能です。
そして蓋を閉めれば縦に置いて収納することも可能です。

購入の決め手
入門用でいうと他にはaudio-technicaのAT-LP60Xがあります。
店舗で聴き比べたり、店員に聞いてもaudio-technicaの方な音質は上だと思いました。
そんな中、なぜ僕がVinyl Transportを購入したかといえば、そのモバイル性と収納性です。
オーディオ部屋があるならともかく、レコードプレーヤーはその大きさからなかなか場所をとりますし、一般的なプレーヤーだと電源の取り回しや、簡単にはしまえず常設しておくことになると思います。
趣味として今後も聴き続けるかわからないうちに常設のものを買うより、まずこの収納性の高いモデルから始めてみることにしました。(家族からの理解も得やすいですし)
もしこのまま沼にハマったら、より良いグレードの高いモデルを買って常設しようと思います。
またこの持ち運びとスピーカー内蔵を生かして、キャンプに持っていこうかなとも考えています。

音質
先ほど書いた通り、エントリーモデルなので音質はそこそこです。
特に内蔵スピーカーはかなりローとハイが削れて、ラジオのような音質になります(それはそれでエモいのですが)。
しかし、本体にAUXジャックがあるので、ステレオミニプラグのケーブルを使ってスピーカーを使えばかなり音質はよくなります。
欠点
一般のレコードプレーヤーと違って、蓋をすることができないためニードルトーク1が少々目立ちます。
これは構造上仕方なく、小さめの音量の時には少し気になります。
なるべく大きな音量で聴きましょう。
- ニードルトークとは、ターンテーブルの針がレコードに接触したときにわずかに音が聞こえる現象で、レコードの仕様のひとつです。 ↩︎
まとめ
ION AUDIO Vinyl Transportはその収納性や、スピーカーとバッテリー内臓でどこでも聞けるモバイル性から入門用におすすめです!
これと好きなアナログ盤を買えばすぐにレコード再生環境が整います。
みなさんもレコードライフを始めてみましょう!