ギターのオンラインレッスンを始めようと考えていた時のことです。
オーディオインターフェースは持っていたのでギターの音はパソコンに入力できるのですが、「あれ、その場合はレッスン中の間の声のやり取りはどうなるんだっけ」と思いました。
仕事のリモート会議用で使っていたマイク・イヤホン一体のヘッドセットを使おうとしたものの、どうもそのままでは接続できない。
それを解決した方法を紹介します。
この方法はゲーム配信などの環境にも適用できるものになります。
オーディオインターフェースとは

そもそもオーディオインターフェースとは何か。
簡単に言うと楽器の音をパソコンに取り込むための機器です。
ギターやベースなどの楽器はそのままでパソコンには接続できません。
楽器のアナログ信号をデジタルに変換して、パソコンに取り込むための仲介となるのがオーディオインターフェースです。
オンラインでギターのレッスンを受けるには、当然楽器の音を講師に届ける必要があるので必須の機材です。
ヘッドセットが繋げない
楽器の音は入力できるようになったわけですが、オンラインレッスン中は講師と会話する必要もあります。
その時は何も考えず、「リモート会議用のヘッドセットをつなげよう」と思っていましたが…


ご覧のとおり、ヘッドセットのマイク・イヤホン一体の端子がオーディオインターフェースに入力できません!
これはオーディオインターフェースのマイクやヘッドホンの端子がXLR端子やフォーンプラグになっていることに対し、一般的なヘッドセットはステレオミニジャックになっており、そもそも端子が違うのです。
加えて、オーディオインターフェースではマイクとイヤホン(モニター)で入力も別々になっており、このままではヘッドセットが繋げないことが判明しました。
接続する方法
一番簡単な方法は、XLR端子のマイクとフォーンプラグのヘッドホンを買って、それぞれを接続することです。
ただ、新たにマイクとヘッドホンをそれぞれを買うのはそこそこのお値段もしますし、既にヘッドセットを持っていたのでなかなか諦めきれませんでした。
マイクとヘッドホンを分岐
まずはヘッドセットのマイク端子とヘッドホン端子を分岐しました。
これはヘッドセットを買った時に同梱されていたのを取っていたので助かりました。千円ほどで買えます。

ステレオミニジャックをフォーンプラグに変換
分岐させた端子のままではオーディオインターフェースに接続できないので、更に先っぽにフォーンプラグ変換端子を付けます。

この状態で接続すると…


音は聞こえるようになりましたが、こちらの声が入力されていません!
ここが一番苦労しました。
マイク部分の端子に電圧変換プラグを接続
どうも調べると、ヘッドセットは3〜5V程度の電圧で動作するプラグインパワーという方式のようです。
オーディオインターフェースは12〜48Vのファンタム電源という仕様になっており、そもそも必要な電圧が違うと判明しました。
それならその電圧を変換すれば良いのでは?と思い、調べたところちゃんとそれ専用の機材がありました。
世の中、本当になんでもあるものです。
それがこちら「RODE VXLR+ XLR-TRS 変換アダプター」です。
これをマイク端子に接続して、オーディオインターフェースに入力すると…



声が入力されるようになりました!!!
その他の解決方法
今回はヘッドセットを無理矢理オーディオインターフェースに接続しましたが、他にも方法はあります。
(むしろそっちのほうが正しい方法だと思います)
マイクとヘッドホンを別々に用意する
非常にシンプルです。
XLR端子のマイクとフォーンプラグのヘッドホンを購入すればそれが一番です。
それぞれ独立し接続しているので音量の調整も容易ですし、これが一番です。
ヘッドセットを持っていない、またはヘッドホンだけしか持っていないという人はマイクは別でそろえたほうが良いでしょう。ただ、新たにマイクとヘッドホンをそれぞれを買うのはそこそこのお値段もしますし、既にヘッドセットを持っていたのでなかなか諦めきれませんでした。
ヘッドセット入力端子のあるオーディオインタフェースを用意する
こちらはオーディオインターフェース側の入力をヘッドセットに合わせる方法です。
調べたらYAMAHAのAG06MK2はステレオミニジャックに対応していました。
もっと安ければBEHRINGER 302USB XENYXも対応してそうです。
ヘッドセットは持っていて、オーディオインターフェースは持っていない人はこちらを用意するのが良いでしょう。
僕はオーディオインターフェースを買い替えるタイミングがあったらYAMAHAのを買おうと思っています。
まとめ
ヘッドセットをオーディオインターフェースに接続したい場合は
- ヘッドセットの端子をマイクとイヤホンに分岐させる。
- マイクに電圧変換プラグを接続し、イヤホンにフォーンプラグに変換する。
- オーディオインターフェースに接続する。
この方法で手持ちのヘッドセットをオーディオインターフェースに接続できます。
これ以外ではマイクとヘッドホンを別々に用意するか、ヘッドセットを入力できるオーディオインターフェースを用意しましょう。
この記事が参考になれば幸いです。