先日、Led Zeppelinのオフィシャルドキュメンタリーを見てきたので高まっています。
もうあらゆるとことで語り尽くされているLed Zeppelinというバンドのスタジオ・アルバムに個人的なランク付けをしてみました。
それではいってみましょう。
はじめに
Led Zeppelinはボーカリストのロバート・プラント、ギタリストのジミー・ペイジ、ベーシスト/キーボード奏者のジョン・ポール・ジョーンズ、ドラマーのジョン・ボーナムの4人で結成された70年代を代表するバンドです。
ハードロックの始祖として有名ですが、ブルース・フォーク・トラッドを再解釈・再構成し、ハードロックにとどまらない綿密なアレンジ力やプロデュース力も大きな魅力です。
シングルではなくアルバム中心とした制作主義であり、アルバムごとに大きく特色を替えながら進化し続けました。
そのため、ランキングのつけ甲斐があり、大変楽しかったです。
Tier表
では早速、僕の中でのLed ZeppelinのTier表を発表します。

何度も言いますが、これは僕の独断ランキングです。
世間とはズレているかもしれませんが、だからこそ楽しいと思って読んでみてください。
第9位(Dランク)
In Through the Out Door

まあ、予想通りというか、、世間一般でも未発表曲集のCodaか、現役最後のアルバムのこれが最下位常連でしょう。
リリース時の1979年はパンクムーブメント真っ最中で、すでに古い世代扱いだったようですが、このアルバムはそれでもしっかりと全米全英ともに1位を取っています。
前作で不遇だったジョン・ポール・ジョーンズが中心となった制作であると言われ、シンセサイザーの曲が多くなっています。
正直あまり印象のないアルバムですが、いつか聴き直した時にビビッと来る発見があるかもしれません。
必聴曲
ジョン・ボーナムのハーフタイムシャッフルのドラムビートが特徴の曲です。
TOTOのジェフ・ポーカロを筆頭に後のドラマーに多大な影響を与えたと言われています。
第8位(Cランク)
CODA

ジョン・ボーナム急逝後の未発表曲集。
未発表曲であるため作成の時期もバラバラだが、彼らのキャリアを網羅的に楽しむことができる、とも言えるかもしれません。
このあたりまでは正直そんなに語ることがない。
必聴曲
初期の彼らのグルーブが伝わってくるブルースロックナンバー。
何と言ってもライブでの勢い、グルーブが圧巻。
それを聞けば彼らが世界最高のロックバンドであることがわかるはず。
第7位(Bランク)
Presence

さあ、ここからは一気に名曲収録率が上がってきます。
後期になるにつれて、段々と実験的で複雑な構成やオーケストラ風のアレンジが増えてきた中、原点回帰とも言えるバンドサウンドのアルバムです。キーボードすら使われていない硬派っぷり。
何よりもZep全曲の中でも屈指の人気を誇る名曲Achilles Last Standが収録されています。
一方で、これまでの実験的なサウンドから打って変わったシンプルな内容は賛否ともにあるようで、海外での投票によるランキングやSpotifyの再生数ランキングでも最下位付近なことも多いアルバムのようです。
アキレスやNobody’s fault but mineといった曲以外だとRoyal Orleansのリフがかなり好きです。
Since I’ve Been Loving Youの続編と言われるTea for oneはあまりピンとこない。
ギタリスト兼プロデューサーのジミー・ペイジはこのアルバムがかなりお気に入りとのこと。
必聴曲
ドラム、ベース、ギター、ボーカルすべてが一体となった大名曲。
シンプルなリフや構成に聞こえるが、綿密に計算されたオーバーダブや少しずつ形を変えるビートやリフのアレンジにより、10分という長さを飽きさせず聴かせる。
特にイントロと間奏のスネアとギターソロは最高。
Zep流ブルースナンバー
ギターとユニゾンするボーカル、印象的なハーモニカなどロバート・プラントがフィーチャーされた曲。
第6位(Bランク)
Led zeppelin III

3作目にして大きく方向を転換した作品。
1曲目こそハードロックの代表曲、移民の歌ことImmigrant Songから始まりますが、レコードのB面からはアコースティック主体のフォークソング、トラッドソングが続きます。
初めてZEPを聴き始めた時、ベストアルバムから入ったのですが、このアルバムに入っているCelebration Dayがまず好きになったことを覚えています。
当時J-Popばかり聞いていた自分には、ハードロック元祖たる1stや2ndよりも3rdくらいのキャッチーさがちょうどよかったです。
後半のアコースティックトラッドは今後のZEPの多様性を示す萌芽に溢れています。
シンプルにギターが上手く心地が良い。
6位という順位ではあるが、もうここからは全部名盤の域。
必聴曲
多くの人が聞いたことのあるだろう必殺ナンバー。
イントロのリフとボーカルの雄叫びは問答無用で気分を高めてくれる。
格闘技やスポーツの入場曲、映画の挿入歌など多くの場面で使われている。
ねっとりしたギターとボーカル、大音量すぎるドラムが絡みつくマイナースローブルース。
ギターを始めた時に、この曲のイントロとギターソロにとても憧れたことを覚えている。
そしてソロ終わりのボーカルの絶叫と爆音のドラムも。
第5位(Bランク)
Led Zeppelin II

個人的にはここが一番世間の評価とギャップがあるところかなと思います。
Led Zeppelin IIは紛れもなく歴史的な名盤で、ハードロックの礎となった記念碑的作品であることに間違いはありません。
ただ、これより上のアルバムと比べると、僕はそれらより劣ると感じます。
ブルースを再解釈・再構築し、全く新しいサウンドをデビューの勢いとともに響かせた1stや、フォークソング、トラッドソングをかけ合わせてIV以降作品に対して、IIはハードロックの名盤すぎるのです。
もっと極端なことを言えば、後進のバンドが指標にしすぎてしまったのかなとすら思います。
その結果、僕のように2000年代になってからZEPを聴き始めた若造には、後述のアルバムたちよりも新鮮味がなく聞こえてしまったのかなと。
(あとあまりミックスが好きでない)
もちろんWhole Lotta LoveやHeartbreakerのリフやソロは胸が震えますし、The Lemon SongやBring it on homeはブルースを聴くきっかけにもなり、とても強い影響を受けました。
5番目と位置づけたのにここまで語れるのも恐るべし。
必聴曲
Led Zeppelinを代表する一曲!
必殺のリフとボーカルのシャウト、サイケデリックな間奏からのギターソロどれも素晴らしい。
ライブだと20分を超えるメドレーになり、そのアドリブの中から後の曲の構想も生まれていったらしい。
これまた単音リフの代名詞的一曲。
ギターを初めてまっさきにこのリフをコピーしたのを覚えている。
ギターソロは当時はなんじゃこりゃすげえってなったけど、今聞くくと少し笑えもする。
第4位(Aランク)
Led Zeppelin I

Led Zeppelinの歴史が始まった1stアルバム。
実はピンと来るまで結構な時間がかかったアルバムでもあります。
というのも一曲一曲が長く、サイケデリック的な暗さがあり、とっつきづらいと当時は感じたから。
しかし、その中にあるブルースの再解釈や、奥行きのある当時としては革新的な音像のアレンジ、前述したサイケデリックな陶酔感の良さに気づくとどんどんハマってしまう。
ブルースを基にしたロックといえば、既にEric ClaptonのCreamやJimi Hendrix、同時代だとJeff Beck Groupもあったが、その中でもZEPは音像の奥行き、ブルースをカバーではなく再構築した革新性、シャウトするボーカル、特にベースとドラムの推進力が他とは違ったのだと思います。
(前述したバンドは違った良さですべて大好きです)
特に1曲目のGood times bad timesからして、当時衝撃を持って迎えられたジョン・ボーナムのドラムや、本人曰くZEPで一番難しいと言うジョン・ポール・ジョーンズのベースラインなど、リズム隊が主役の曲から幕を開けます。
後半のYour Time is Gonna Come、Black Mountain Side、How Many More Timesは後の大作にも繋がっていく布石が見られます。
ギタリスト兼プロデューサーのジミー・ペイジは「1stに全てがあり、後はそれをどのように発展していくかだった」と語っているように、ZEPの全てはこの1stの中にあります。
必聴曲
衝撃のデビュー作の1曲目。
ハードのジミー・ペイジのリフ、ジョン・ボーナムの圧巻のドラムビートから幕を開け、うねるベースラインにボーカルが乗ってくる。
今聞けばキャッチャーにも聞こえるが、間違いなくハードロックの歴史的一曲。
ハードサイケとでも言うべき1曲。
ジョン・ポール・ジョーンズの繰り返されるベースラインとロバート・プラントのボーカルから始まり、静と動のダイナミクスを繰り返し緊張感を高めながら、最後に大爆発を遂げるドラマチックなナンバー。
聴きはじめの頃にハマって何度も聞いていた。
後の大作に繋がる組曲的な一曲。
イントロのベースリフからしてワクワクする。
ワウの効いたギターでサイケデリックな展開もありつつ、ロックンロール的なパートもあり、ジミー・ペイジのアイディア集のようになっているが、一曲として完成度が高くお気に入り。
第3位(Aランク)
Led Zeppelin IV

歴史的大名盤です。
ZEPが評論家からも正当な評価を受け、芸術性と大衆性を完璧に両立した一枚です。
まず1曲目からして未だに他でも聞いたことのないような大名曲BlackDogから始まり、オーソドックスながらZEP流に消化したロックナンバーのRock and Roll、幻想的なThe Battle of Evermoreを経て、代表曲Stairway to Heavenへと至る。
B面もピアノを中心としたMisty Mountain Hopから始まり、ジョン・ボーナムのドラムが最高にカッコイ変拍子ロックナンバーのFour Sticks、感情豊かなフォークソングCaliforniaを挟み、ハードでサイケなブルースWhen the Levee Breaksで完結する。
どうしてもこのアルバムは全曲単位で語ってしまう…。
単音リフのゴリ押し、変拍子の複雑なナンバー、シンプルなロック、オーケストレーション的な名曲、彼らの原点たるブルースへの再解釈と、彼らの良さのすべてが詰まったアルバム。
正直3位以上にはほとんど差はつけられない。
必聴曲
今に至るまで他では聞いたことの内容不思議な曲。だけどなぜこんなにもかっこいいんだ。
構成は複雑そうだが、曲を作るパーツは実はシンプル。
それを単純に聞こえさせない演奏力とアレンジ力はまさにZEPならでは。
アウトロのギターソロはZEPで1,2を争うほど好き。
イントロのドラムは数多くのドラマーがコピーしてきたことと思う。
それに乗ってくるシンプルながら強力なリフ。
まさにZEP流ロックンロールナンバー。ライブでも大定番。
語るまでもない彼らの代表曲。
アコースティックギターのアルペジオと笛の音から始まり、徐々に各パートが追加されていき、バンドサウンドが完成する。
12弦ギターの合図とともに歴史に残るギターソロが始まり、ハードなクライマックスへと導かれる。
曲の進行とともにアレンジがどんどん変わっていき、オーケストラによる一曲のよう。
僕の中で最高のドラムサウンドがこの曲。
ブルースのカバーだが、ジョン・ボーナムの最高のドラムサウンド、むせび泣くようなロバート・プラントのボーカルとハーモニカに、ジミー・ペイジのスライド・ギターが加わり、非常にグルーヴィーで何処かサイケデリックな曲に仕上がっている。
第2位(Sランク)
Houses Of The Holy

個人的ランキング2位は聖なる館こと、Houses Of The Holy
ZEPのアルバムで唯一放題のつく作品。
本作のサウンドはツェッペリンの全アルバム中最もポップな仕上がりとなっているように思います。
「Led zeppelinって古臭そうだし、ブルースとかよくわからんし…」って人はこれから入るのがおすすめです。
この作品はI~IVまでのブルースをハードにしたロックバンドからさらなる進化を遂げた作品だと思います。
1曲目こそ疾走感あふれるロックナンバーThe Song Remains the Sameから始まりますが、そのまま続く2曲目The Rain Songは天国への階段の方法論も踏襲した傑作バラードです。
特にこの冒頭2曲は本当に大好きで、全アルバム通してトップクラスに好きな流れです。
タイトル通り雨の中で聴くRain Songは本当に心穏やかな気持ちにさせてくれます。
余談ですが、サウナ後の整いの時間によく聴きます。
またジャジーでサイケなNo Quarterとの間奏ギターソロも必聴です。
その他、ファンクやレゲエなどに影響も受けつつ、多様なサウンドを聞かせてくれます。
ルーツであるブルースを離れたブライトなサウンドはLed Zeppelinの懐の広さを示すものではないでしょうか。
必聴曲
疾走感あふれるイントロ、そこからのギターソロ。一度穏やかな曲調に移ってからのま畳み掛ける後編。
彼らの全楽曲の中でも特にブライトで多幸感にあふれる名曲。ロバート・プラントによる詩も好き。
カリフォルニアの陽射し
やさしいカルカッタの雨
ホノルルの星明かり
この歌は永遠に変わらない
綿密なオーバーダブが施された美しいバラード。
とにかくオープンチューニングの12弦ギターとストリングス風のメロトロンが美しい。
ジョン・ポール・ジョーンズこそがこのバンドの核なのかもしれない。
コード進行は非常にシンプルなのにうっとりしてしまうほどの心地よさ。
ジョージ・ハリスンに「バラードも書いてみなよ」と言われて作ったという逸話があり、どこかSomethingの影響も感じる。
第1位(Sランク)
Physical Graffiti

栄えある1位は2枚組の大作Physical Graffiti
アウトテイクと合わせた2枚組ということもあり、Beatlesのホワイト・アルバムを彷彿とさせる。
彼らの個性の集大成であり、余すことなく4人の才能が昇華された大名盤。
ブルースナンバーから着想を得たCustard Pieやゴスペルを改題したIn My Time of Dyingなど以前のようなハードなナンバーの完成度も高いが、白眉はやはりロバート・プラントが「Led Zeppelinの誇り」とすら呼ぶKashmir
それ以外にも、どこから光の指すような神聖な響きすら感じるIn the Lightや、The Rain Songと並ぶと個人的には思うバラードTen Years Goneなど、好きな曲を上げれば暇がない。
このアルバムこそがLed Zeppelinというバンドの懐の広さであり、集大成であると言える。
派手なエフェクトや、ギターソロやシャウトといったものは彼らにはもはや必要ない。ブルースもフォークもトラッドソングもすべて飲み込んで同じ飛行船に乗せて飛んでいく、今後も残り続ける不朽の名盤。
必聴曲
ペイジのギター、プラントの詩と歌、ジョン・ポール・ジョーンズのベースとメロトロン、ジョン・ボーナムのビートすべてがバンドのアンサンブルにとって不可欠な形で身を結び、プロデューサー・アレンジャーとしてのペイジの手腕も最大限にに発揮された名曲。
多重にギターがオーバーダブされたバラード。
イントロのアルペジオからゆったりと始まり、フェイザーの効いたドラマチックなギターソロを経て、クライマックスに至るまでアレンジが全て素晴らしい。
参考:海外のランキング
参考に海外のファン投票ではこのような順位になっているようです。
やっぱり、IVとIIの人気が高いですね。
ファン投票
- Led Zeppelin IV(1,162 votes)
- Led Zeppelin II(995)
- Physical Graffiti(1,033)
- Led Zeppelin(935)
- Houses of the Holy(961)
- Led Zeppelin III(850)
- In Through the Out Door(612)
- Presence(617)
- Coda(434)
引用:The Best Led Zeppelin Albums of All Time
ストリーミング人気(Spotify累計ストリーム:2025/12/31時点)
※同一アルバムの Deluxe/Remaster等を合算(分散してるので、合算のほうが“人気”に近い)
- Led Zeppelin IV:5,303,087,507
- Led Zeppelin II:3,264,714,039
- Led Zeppelin III:2,853,026,711
- Led Zeppelin:1,928,795,641
- Physical Graffiti:1,926,257,508
- Houses of the Holy:1,431,338,403
- In Through the Out Door:709,250,276
- Coda:252,057,720
- Presence:209,938,282
引用:Led Zeppelin – Spotify Top Albums
まとめ
以上が僕の選ぶLed Zeppelin全スタジオ・アルバムランキングでした。
入門用に聞きやすいのは明るくキャッチーなHouses of the Holyか、曲は多いが多様なサウンドを楽しめるPhysical Graffiti。
ルーツであるブルース由来のLed Zeppelinらしさを味わいたいならIVかI。
ハードロックサウンドを楽しみたいならIIかPresenceがおすすめです。
それではまた。



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