The Pocketでレッスンを始めて、初回から書いていこうと思っていたのですが、気づけば5回経っていました。
習ったことは振り返ったほうが身につくと思うので、今回から覚えている範囲で書いていこうと思います。
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トライアドとは
ギターに関わらず、コード(和音)の最小単位のことをトライアド(3和音)といいます。
Cメジャーコードであれば、C・E・G(ドミソ)の3つです。
それぞれがルート、3度、5度と呼びます。
この3音が鳴っていればそれはもうCメジャーコードになります。
ギターは6弦ありますので、バレーコードなどで複数弦を押さえて鳴らすときはこのC・E・Gの内のいくつかが複数箇所で鳴っていることになります。
6弦8フレットルートのCメジャーコードの場合はこうなります。

トライアド一覧

トライアドは3音で構成されているので、弦が3つあればできます。
つまり1〜3弦の3音でのセット、2〜4弦のセット、3〜5弦のセット、4〜6弦のセットがあります。
また、一番低い音から順にどんな並び方かでも3パターンあります。
ルート・3度・5度(基本形)、3度・5度・ルート(第1転回形)、5度・3度・ルート(第2転回形)の3つ。
つまり、計12個あります。
12もあると大変そうですが、逆に言えばギターの指板上でこの12個所がコードの全てとも言えます。
トライアドを把握するメリット
コードトーンの意識向上
コードトーン(コードの構成音)の中でも特にルートと3度は重要で、鳴らすことでグッとそのコードらしさが高まります。
トライアドを覚えることで、アドリブやアレンジの中でコード感を出したフレージングに役立ちます。
例えば、C-F-Gというコード進行の時に、CからFに切り替わる時にFの3度であるAの音を頭に使う、Gの時は3度のBの音を使うなどを意識すると、コードの切り替わりが際立ち、歌うようなフレージングに繋がります。(極端な例ですが)
僕もこれまでアドリブはペンタトニック一辺倒だったのですが、トライアドを覚えることでコード進行に沿って音を選ぶ意識が少しずつ高まってきている気がします。
指板上の度数の位置関係の把握
トライアドのレッスンでは常にルート・3度・5度をセットで練習します。
つまりルートに対する3度・5度が指板上のどこにあるかが染み付くようになります。
これは3度から見たルートと5度、5度から見たルートと3度も合わせて覚えるとより良いと思います。
基本の3つの位置がわかると、テンションコードを導き出すことも容易になります。
僕も前までは9thや11th、13thのテンションコードをいちいち調べて押さえていましたが、今ではその場で自分で導き出せるようなりました。
これは自分で作曲やアレンジする時には大変役立ちます。
省略コードやカッティングへの応用
バンドや宅録などでギターを複数重ねる時に、全員がバレーコードやオープンコードを弾いていると音が多すぎたり、濁ったりします。
そんな時にトライアドの知識を使うと、それぞれが必要な音だけを抜き出して弾くことができます。
特にカッティングのフレーズは音数が少ないシンプルなコードのほうが響きが良くなります。
トライアドの知識があれば、1〜3弦だけでコードトーンを抜き出し軽やかなコードを作ることが可能です。
応用として5度を抜いたり、3度と7度だけの2つの音だけ鳴らすなど、さらに幅も広がります。
スケールの理解とアドリブの応用につながる
主要なスケールは5音や7音で構成されていることが多いです。
これはトライアドに何度の音を足すかで覚えると実践的です。
例えばメジャーペンタトニックはトライアドに2度と6度を足すことでできます。
ただ5音や7音を丸暗記して、コード進行の中で均等にそれらの音を弾いているのと、要所要所でトライアドから抜き出したコードトーンを鳴らすのとでは、聞こえ方がまるで違ってくると思います。
トライアドの覚え方

トライアドの覚え方は色々とあると思いますが、僕は1〜3弦でギターの指板を横に移動して3つの形を鳴らして、次は2〜4弦で横移動、3〜5弦、4〜6弦と繰り返していって覚えました。
覚えるときはこの3つがどのコードフォームの基になっているかを意識すると覚えやすいです。
例えば、1〜3弦の基本形はこのCコードの一部です。

第1転回形はこのCの一部です。

同様に2〜4弦のセットでも同じように考えられます。


このあたりはCAGEDシステムを覚えていると理解が早いです。
CAGEDシステムはトライアドを覚えるために学ぼうと講師にも言われました。
また、1〜3弦と2〜4弦はチューニングの都合上、形がバラバラなのですが、3〜5弦と4〜6弦はよく見れば形が同じです。
他にもトライアドのメリットでも触れましたが、「ルートの真上が5度なんだな」とか「ルートの斜め左下が3度なんだな」など度数の位置関係のルールも意識すると覚えが早いです。
※ギターを右利きで構えて見たときの上下左右で書いています。(例)5弦3フレットの真上ならは6弦3フレット。斜め左下なら4弦2フレット。
自分の中で色んな視点で理解しながら覚えていきましょう。
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